Apr./16







2大サクラ散る

 2001年4月14日 三波春夫さん、77歳・前立腺がん
 2001年4月16日 河島英五さん、48歳・肝臓疾患

 三波春夫さん77歳=歌手 戦後代表する「国民歌手」(毎日新聞)
 戦後を代表する「国民歌手」の一人で、幅広い世代に親しまれた歌手、三波春夫(みなみ・はるお<本名・北詰文司=きた づめ・ぶんじ>)さんが14日午後4時5分、前立腺がんのため東京都内の病院で死去した。77歳。葬儀は16日午後0時 半、中央区築地3の15の1の築地本願寺。喪主は妻北詰ゆきさん。

 三波さんは1923年、新潟県越路町生まれ。幼いころ、父親が事業に失敗したため上京し、小学校を出て米屋や魚河岸で 働いた。39年、浪曲師・南条文若の名でデビューしたが、間もなく応召し、旧満州(中国東北部)で敗戦を迎えた。4年間 のシベリア抑留を経て帰国後、一時、「赤い浪曲師」として反戦創作浪曲に打ち込んだが、行き詰まり歌手に転向した。57 年、三波春夫と改名し、テイチクから「チャンチキおけさ」でデビュー。61年にステージで司会・宮尾たかしとの掛け合い から「お客様は神様です」の名せりふが生まれた。張りのある美声で「雪の渡り鳥」「東京五輪音頭」「世界の国からこんに ちは」など数多くのヒット曲を飛ばし、国民歌手となった。

 和服の着流しの華やかなスタイルと、せりふ回しのうまさ、特徴あるスマイルによるサービス精神に富んだ舞台で、老若男 女にわたる広い国民の人気を集め、長谷川一夫、美空ひばりと並ぶ“大衆芸能の3強”といわれた。歌手芝居の草分けでもあ った。

 83年、デビュー25周年記念リサイタル「放浪芸の天地」で芸術祭優秀賞、86年には紫綬褒章を受章した。長男豊和さ んは歌手・俳優、長女美夕紀さんは女優。  



 歌手・河島英五さん死去(毎日新聞)
 「酒と泪と男と女」「野風増(のふうぞ)」などヒット曲で知られる歌手の河島英五さんが16日、肝臓疾患のため亡くな った。48歳。葬儀などは未定。

 大阪府出身で高校時代にバンド「ホモサピエンス」を結成、75年にデビューアルバム「人類」を発表。阪神大震災以来、 10年間は義援コンサートを続けるとして大阪、神戸で毎年開催し6回を迎えていた。86年には全日本有線放送大賞を受 賞、「ほろ酔いで夢みれば」(栄光出版)の著書もある。


ご冥福をお祈りします。